今の時期にイボ痔で医療機関を受診してもご迷惑ではないでしょうか?

22歳・女性の健康相談

小学生の時から便秘で、中学生の時には血が出る事が多々ありました。それからこの年までずっと痔なのですが、ずっとお医者さんに診せるのが怖かったのですが最近勇気が出てきました。コロナで忙しい中、長期間患ってる痔で受診してもいいのでしょうか?急でないなら待った方が良いのでしょうか?
痔の状況としては中からイボ痔が膨らんでて外まで出て来てる状態で、同じ大きさを2年キープしてます。排泄時に痛かったり血が出たりしますが毎回ではないです。
相談日:2020/05/12

相談者が感じているその他の症状

便秘・便が出にくい 新型コロナウイルス(新型肺炎)

この相談者が異常を感じている部位

この相談者が服用している薬

ロートCキューブ、ボラギノールM軟膏

この相談の目的

受診の必要性が分からない 医療機関を探している
女性・22歳
身長 152cm・体重 47kg
食欲:ある
顔色:ふつう
症状が始まった時期:1ヶ月以上前

この健康相談に対して、2名の医師からの回答がありました
1件目の回答

最寄りの医療機関を受診しましょう

消化器内科(胃腸内科)医師からの回答
その他の標榜診療科:内科, 感染症内科

いわゆるいぼ痔ですね。
いぼ痔は医学用語では「痔核(じかく)」と呼び、直腸と肛門の境界(歯状線)より内側にできたものを「内痔核」、外側にできたものを「外痔核」といいます。

最も多いのは、内痔核の患者さんです

肛門から2~3cm奥には内痔静脈叢(そう)と呼ばれる血管の集合した部位と、肛門を閉鎖するクッション組織が存在します。
この静脈叢が、過度に膨らみ、何かしらの症状を伴う状態が、内痔核の始まりです。

この内痔核が、排便の際のいきみや、長時間の座位や立位で圧力をかけていると、クッション組織とともに膨らみが成長します。
支持している組織の緩みも加わって、排便とともに肛門の外へ顔をのぞかせるまでに大きくなってきます。

この状態を「脱肛」といいます。

肛門から出た内痔核は、排便後に肛門のなかに戻っていくのが自然なのですが、さらに大きくなると、排便後、肛門が閉じたときに挟まれてしまい、手で押し込んでやらないと戻らなくなります。

そして、さらに悪化すると、手でも戻せなくなって、常に肛門の外に出たままになります。

痔核(いぼぢ)の治療

保存的療法

くだものや食物繊維をたくさん接種することと、お薬などを使って便通をよくすることで、いきみを避けることが、痔核の保存的治療の基本です。
痛みや出血などの局所の血流障害を伴う痔核には、温める温浴療法も効果的です。

座薬や飲み薬などの薬物療法は保存的治療の中心となり、痛みや出血の改善に効果がみられます。しかしながら一定期間使用しても痔核が小さくならず、出血が続く場合は、保存的療法の限界と考えて下さい。

手術の適応

排便のたびに脱肛し、指で押し込んでもすぐ出てきたり、歩いているときに脱肛するなど、Ⅲ度からⅣ度に達する内痔核では、日常生活が困難となるため、手術が必要となります。

特に、座薬などを使っても効果があまりなかったり、何度も再発する場合は、手術適応となります。
長い期間、痔を患っている場合、座薬の効果が乏しいことが多いです。

コロナは気にせず肛門科を受診しましょう。

推奨診療科と医療機関タイプ

肛門科

可能性のある病気

痔核

※この病名は、相談者から一方向的に送信された相談内容に基づき、回答者である医師があくまで「可能性がある」と感じた病気・疾患名であり、正式な診断ではありません。あなた自身の体調について気になる点がある場合、本サイトのコンテンツのみで判断せず、必ず医師の診察を受けて判断してください。

特に気をつけること:
参考とするWebサイト:

2件目の回答

普段どおりで様子を見ましょう

外科医師からの回答
その他の標榜診療科:内科, 消化器外科(胃腸外科), こう門外科

この情報だけでは判断しかねますが、内痔核(いわゆるいぼ痔)の対処法・治療法は、先ずは便秘のコントロールです。症状が強い時は、排便時のいきみを避けることや辛い食べ物などの刺激のあるものを避けるようにしてください。内痔核は分類があります。肛門の外にイボが出ても自然に肛門内に戻るものは、薬などの保存的治療(市販薬でも可)で対応可能です。肛門の外に出たイボが指で戻さないと戻らなかったり、どうしても肛門の中に戻らないようでしたら、手術の適応になります。手術以外の方法としては、注射で行う痔核硬化療法(ジオン注)もあります。これは学会からの認定を受けた医師しかできません。いずれにしても受診の必要性は、日常生活に支障が出るかどうかで判断してよいですが、改善しなかったり悪化するようでしたら、先ずは近くの消化器科か肛門科に受診をお勧めします。また、現在新型コロナの影響でオンライン診察が可能になっているので、受診する前に医療機関に電話で問い合わせても良いです。

推奨診療科と医療機関タイプ

消化器内科 消化器外科 肛門科

可能性のある病気

内痔核

※この病名は、相談者から一方向的に送信された相談内容に基づき、回答者である医師があくまで「可能性がある」と感じた病気・疾患名であり、正式な診断ではありません。あなた自身の体調について気になる点がある場合、本サイトのコンテンツのみで判断せず、必ず医師の診察を受けて判断してください。

特に気をつけること:
参考とするWebサイト:
この相談と関連する他の症状

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