不安を抑える薬を飲むのが不安
21歳・女性の健康相談
3年前に別の精神科で処方されたパロキセチンを3ヶ月ほど使用し、強い吐き気で夜中に嘔吐、不安感が増幅する、それまで感じていなかった死にたい気持ちが出てくるなどがあり通院をやめました。しかし、現在も、強い不安を感じることが多いため別の精神科を受診し、ロラゼパム0.5mgを朝昼晩一日3錠、アルプラゾラム0.4mgを頓服で処方されたのですが、また以前のような副作用が出てしまったら、服用により身体に異常が生じたらと不安なため、アドバイスいただけたら幸いです。
相談者が特に気になっている症状
不安が強い相談者が感じているその他の症状
この相談者が服用している薬
ロラゼパムを1日3回、頓服でアルプラゾラム
この相談の目的
最寄りの医療機関を受診しましょう
精神科・神経科医師からの回答
精神科専門医です。身体不安症状は、動悸・胸痛・呼吸困難感・過呼吸・胃腸症状・熱感・冷感・頻尿・しびれ・ふるえ・失神・めまい感などが生じて、不安で苦しいかと存じますが、症状自体は身体に無害なので、心身の休息・リラックス(例:安心できる場所・包容的な知人の保護・深呼吸・複式呼吸・瞑想・自律訓練・ストレッチ等々)に努めて、経過観察で構いません。かといって、失神・過呼吸で、二次的に事故を起こすといけませんので、高所・運転・駅のホーム等へ近づくことは、避けてください。それを理解された上で、不安の原因になっている現実問題(専門家へ早期に相談して、解決、または、見通しを知って安心)や、精神疾患(不安障害ならSSRI、気分障害なら気分安定薬、精神病・PTSDなら抗精神病薬など)への正しい対応を、表面上の身体不安症状に囚われることなく、確実に対処してください(身体不安症状だけを話題にしている精神科医は、技能が低いと推察されます。)。あと、些細なことですが、薬の副作用は、慣れれば、2週間程度で、軽減します。逆に、不安を感じて服用されると、身体不安症状が動揺したり、薬効が減弱しますが、不安が強くて、動揺されただけなので、主たる精神疾患が悪化した訳ではありません(前述の如く、専門家へ早期に相談して、解決、または、見通しを知って安心してください。)。以上の知識を踏まえた上で、詳細は、主治医と情報を共有しながら、適切に対処してください。お大事になさってください。
推奨診療科と医療機関タイプ
精神科可能性のある病気
※この病名は、相談者から一方向的に送信された相談内容に基づき、回答者である医師があくまで「可能性がある」と感じた病気・疾患名であり、正式な診断ではありません。あなた自身の体調について気になる点がある場合、本サイトのコンテンツのみで判断せず、必ず医師の診察を受けて判断してください。
普段どおりで様子を見ましょう
精神科・神経科医師からの回答
パロキセチンはSSRI系抗うつ薬のひとつであり、セロトニンを増加させることにより抗うつ効果や抗不安効果をもたらすものです。 副作用として代表的なのが吐き気で、服用初期に見られることが多いものです。また、希死念慮が出現することもあります。 3ヵ月服用していたとのことですから、薬を増量後に出現したのでしょうね。 強い不安に対しては、SSRI系抗うつ薬を使用するのが標準的治療なので残念なことでした。 ロラゼパムはベンゾジアゼピン系抗不安薬に分類される薬であり、SSRIのような副作用はありません。 不安を感じさせないように麻酔をかけるような作用であり、不安自体を起こさせないようにするものでありません。 ベンゾジアゼピンの問題は耐性と依存が生じることがあることです。 できるだけ6か月以内の使用に留めるのがよいでしょう。
可能性のある病気
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最寄りの医療機関を受診しましょう
精神科・神経科医師からの回答
その他の標榜診療科:内科, 心療内科
ご心配のこととお察し致します。ロラゼパム、アルプラゾラムは抗不安薬で、パロキセチンのような抗うつ薬で見られた副作用が見られる可能性は少ないと思います。ただ今後ご自身の状態が良くなったら、ロラゼパムの減量の相談を通院先の医療機関でされることをお勧め致します。快方に向かうことをお祈り申し上げます。
可能性のある病気
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