こころ 境界性パーソナリティ障害症状そのものの症状がでている

20歳・女性の健康相談

先週パニック障害不安障害過呼吸症候群と診断されました。ただ、そのとき救急で行って担当の先生が整形外科の先生だったため精神科をもう一度うけてみてといわれたのですが、ゴールデンウィークにはいり仕事の都合もあり病院にいけません。そこでネットで症状をしらべていると境界性パーソナリティ障害の症状がでてきました。みてみると全て当てはまっているのですが、やはり境界性パーソナリティ障害なのでしょうか。ゴールデンウィーク明けまで不安で待てません。リストカットも昨日しました。
相談日:2019/04/30

この相談の目的

どんな病気なのか分からない
女性・20歳
身長 160cm・体重 65kg
相談時の体温:36℃
食欲:ある
顔色:ふつう
症状が始まった時期:1ヶ月以上前

この健康相談に対して、2名の医師からの回答がありました
1件目の回答

最寄りの医療機関を受診しましょう

精神科・神経科医師からの回答
その他の標榜診療科:神経内科, 心療内科

境界性パーソナリティ障害の「境界」というのは自我境界の境界といわれます。
で、自我境界とは、意識の上での自分と他人、自分を取り巻く世界との境界のことで、これが障害されると意識の独立性とか不可侵性が脅かされます。
ひらたくいうと、自分の内面や思いが他者に知られている感じ、逆に他人が自分に対してどのように感じているかが伝わってくる感じ、などが現実感を持って迫ってくると言われます。

典型的なケースでは…
周囲に受け入れてもらうために身をすり減らすような努力をする傾向があります。
また、特定の相手には、投影性同一視といって100%人格が一致しているような「幻想」を抱きがちで、密着を求め強く依存します。
その一方で、少しでも違いが分かると、逆に嫌悪し始めます。
しかし、強い見捨てられ不安に襲われ、密着と反発を繰り返すことになりがちです。

対処は非常に難しいものがあり、基本病理に薬剤の効果はきたいできません。
衝動の源が自我境界の不全ですから、それが解消されない限りその衝動は続きます。ただ、この20-30年くらいの論文を見ると、多くは長い経過の中で劇的に改善してゆくとされ、その経過は「治癒」というより「成長」では、と個人的には考えています。

それまでの間は対症療法に頼るしかありません。
衝動性→感情の不安定さには、抑制機能を主とするセロトニン系の神経を賦活する、レクサプロ、セルトラリンなどSSRI系抗うつ剤が有効です。
自我機能の不全から来る不安には、非定型抗精神病薬、とくにエビリファイが有効です。

この障害への対処は長い道のりになります、連休あけどころではなく、10年後を見据えたものにならざるを得ません。
パーソナリティーは一朝一夕では変わりませんから…
上記の薬剤はお持ちではないでしょうから、以下の方法でとりあえずは対処してください。

不安を感じたら、人差し指から小指で眼球を軽く圧迫しみててください。
そして、静かに呼吸して(深呼吸はしないでください、逆効果です、自然にゆっくりと楽になさってください)、吸気と呼気を一つひとつ、ゆったりとなさりそれに意識を向けてみてください。
横になれる環境なら、絞った濡れタオルなどを目の上に置くのも良いかもしれません。

眼球の奥の、自律神経の安らぎの神経系である副交感神経節が刺激されて、気持ちが落ち着きます。

これで不十分であれば、顎関節の付け根(ここにも副交感神経節があります)も圧迫すると効果的です。
人差し指から小指で眼球を、親指をスライドさせて顎関節の付け根の内側にいれて、そこを圧迫してみてください、作用が強化されます。

それと、この呼吸の呼気と吸気、一つひとつに注意を集中して、穏やかに静かに呼吸をすることは瞑想の応用ですが「無」の境地に近づけるとされます。
あくまでも、気合を入れず、体の力を抜いて穏やかになさってください。

推奨診療科と医療機関タイプ

心療内科 精神科
特に気をつけること:
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2件目の回答

最寄りの医療機関を受診しましょう

精神科・神経科医師からの回答

ご記載の症状だけでは病名を推定するのは困難です。
境界性パーソナリティ障害、うつ病、双極性障害などが鑑別診断となりますが、詳しくお話を伺わなければ何とも言えません。
治したいとお考えでしたら、まずは精神科か心療内科を受診なさってみて下さい。

推奨診療科と医療機関タイプ

心療内科 精神科
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