熱は治まったが、咳が止まらない
18歳・男性の健康相談
5日前の夜に38度の熱が出て、その後微熱になり、次の日に医者に行ったところ、風邪と診断された。 その後微熱は治まったが、変わって咳が出始めた。咳の特徴は乾いた咳で、特に夜に多く出て、息を吸うのが辛く、眠れない日もある。小児喘息だった頃を思い出すような咳の量である。2日前あたりからは、粘り気のある黄色い鼻水も出始めた。時々たんが咳に絡むこともあるが、基本乾いた咳が続いている。 インフルエンザ、マイコプラズマ、コロナウイルスなど、いろいろな病気がよぎり、相談させてもらいました。
相談者が特に気になっている症状
咳が出るこの相談者が服用している薬
処方箋 (フテゴス配合錠、 カルボシステイン錠500mg「JG」、 スルガム錠200mg)
この相談の目的
自宅で安静にしていましょう
内科医師からの回答
ご質問ありがとうございます。ご相談内容、拝見いたしました。 おからだがご不調の様子、ご心配のことでしょう。記載いただいた情報で考える限り、風邪が疑われます。 風邪はウィルス感染症であり、特効薬と呼べるレベルの治療薬はありません(風邪薬も市販のものと病院処方のもので効果に大差ありませんし、風邪薬を早く飲んだからといって治りが早くなるということも科学的には立証されていません)で、現実的には時間が薬というところです。それでも、一般的な「風邪」で薬物治療をするとすれば、高熱で辛ければ解熱剤、咳が止まらなくて辛ければ咳止め、などの「症状」を抑える対症療法しかありません。十分な栄養と水分補給、静養により自己免疫力を高めて治すのが一番です。 抗生剤も無効ですが、上記のような解熱鎮痛剤などの治療薬(市販もされています)をご希望でしたら、お近くの内科を受診ください。 抗生剤は使えば使うほど効かなくなります(耐性菌ができてしまいます)。本来は細菌感染症に限って使用すべきものですが、風邪やインフルエンザなどウィルス感染症でも処方されることが少なくありません。抗生剤を濫用すると耐性菌が出来てしまって、肝心な時に薬が効かない状況になりかねません。あるいは、細菌感染症であっても効果の乏しい抗生剤を悪気なく、処方してしまう医師もいます。この場合も、やはり、耐性菌を生むことになってしまいます。耐性菌は家庭内を含めて、ヒトからヒトに伝播するので、社会的な問題にもなっております。特に、抵抗力の弱い、子供さんやお年寄りには由々しき問題です。そういった方で耐性菌による感染症が生じてしまうと、菌を叩く抗生剤が無いという状況にもなりかねません。 安易に抗生剤を処方する医師への受診は避けることをお勧めします。
推奨診療科と医療機関タイプ
感染症内科可能性のある病気
※この病名は、相談者から一方向的に送信された相談内容に基づき、回答者である医師があくまで「可能性がある」と感じた病気・疾患名であり、正式な診断ではありません。あなた自身の体調について気になる点がある場合、本サイトのコンテンツのみで判断せず、必ず医師の診察を受けて判断してください。
最寄りの医療機関を受診しましょう
消化器内科(胃腸内科)医師からの回答
その他の標榜診療科:内科
5日前に熱が出てそっから咳が止まらないということですね。熱は現在下がっているでしょうか。熱が五日間も続いているのであれば、インフルエンザの可能性や新型コロナウイルス感染症の可能性なども心配されます。 熱がすでに下がっていて咳が続いてのであれば、風邪でもよろしいのではないかと思われます。 ただし気管支喘息の既往歴もあるようであり、そういった風邪の感染症をきっかけに気管支喘息が悪化する可能性というのもあります。マイコプラズマ感染症 も乾いた咳が 続くため可能性としては考えられます。 今日は症状が長引くかどうかを考えた方が宜しいかと思います。咳が治まってくるのであれば風邪の経過で宜しいかと思いますし、長引いても風邪でも説明をできますが 、長引く場合には肺炎や 気管支喘息の合併や 新型コロナウイルス感染症の可能性、マイコプラズマ などの可能性も考えていかなければならないと思います。 その場合にはやはり内科を再診されて、 聴診器で 肺炎の大人喘息のとかないかどうかをまず確認することが第一ですし、喘息が疑われる場合は喘息の治療を、肺炎が疑われる場合には胸部レントゲン検査を そしてマイコプラズマ肺炎の疑いがある場合には、血液検査も可能です。 明日になっても症状が続いているようであれば内科を受診されることをお勧めします。
可能性のある病気
※この病名は、相談者から一方向的に送信された相談内容に基づき、回答者である医師があくまで「可能性がある」と感じた病気・疾患名であり、正式な診断ではありません。あなた自身の体調について気になる点がある場合、本サイトのコンテンツのみで判断せず、必ず医師の診察を受けて判断してください。
最寄りの医療機関を受診しましょう
神経内科医師からの回答
その他の標榜診療科:内科
風邪を引いた後に、咳が長引くということは比較的よく経験します。 風邪の症状は完全に治っているのに、発作性に咳が出て息が苦しくなるほど強く咳がでることもあります。原因として、気道の炎症がまだ残っている、気道の炎症(気管支炎)により気道の過敏性が誘発される、などがあります。他に副鼻腔炎等も原因となりますが、鼻症状を伴うことが多いです。症状としては気道の過敏性(喘息の要素が主体;咳喘息)と副鼻腔炎両者混在しているのかもしれません。 治療は、一般の気管支喘息に準じた治療を行います。具体的には吸入のステロイド薬、咳止め、気管支拡張薬(吸入薬、内服や貼付薬)、去痰薬など使用します(併用することも多いです)。これらの治療によりすぐにはよくならないことが多いですが、徐々に咳が目立たなくなることが期待されます。副鼻腔炎に対しては抗生剤の定期内服など検討されます。 現在も咳が強く出ているようですし、すでに咳も長時間続いているようですので一度近所の内科もしくは呼吸器内科クリニックを受診して、レントゲン検査、呼吸機能検査、必要に応じて血液検査などしてもらうと良いですよ。その上で、上述したような治療が検討されると思います。
推奨診療科と医療機関タイプ
呼吸器内科可能性のある病気
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