夜間の咳がしんどいのですが、これは受診すべきですか?

23歳・女性の健康相談

1週間ほど前に鼻詰まりや咳、痰などの風邪のような症状が現れた。この時から熱は36℃付近で発熱はない。鼻詰まりや痰は3.4日ほどで改善したが、今でも少し痰の絡んだ咳が昼間に出る。
また、夜間に乾いた咳が3.4日前から続き、夜なかなか寝付けない。
相談日:2020/05/03

相談者が特に気になっている症状

咳が出る

この相談者が服用している薬

アストミン

この相談の目的

受診の必要性が分からない どんな病気なのか分からない 医療機関を探している
女性・23歳
身長 150cm・体重 50kg
相談時の体温:36℃
食欲:ある
顔色:ふつう
症状が始まった時期:1週間前

この健康相談に対して、2名の医師からの回答がありました
1件目の回答

自宅で安静にしていましょう

呼吸器外科医師からの回答
その他の標榜診療科:内科, 呼吸器内科, 心臓血管外科(循環器外科)

現時点で考えられる病状は風邪などの感冒に伴う気管支炎や鼻炎だと思います。
症状が続く原因として、緊急事態宣言に伴う外出自粛による閉塞的な日常生活や毎日のコロナウイルス関連の報道による精神的ストレスの影響もあると考えます。
相談者様は37.5度以上の発熱はなく、肺炎を疑う症状もないようですので、治療方針としては十分な栄養と睡眠をおとりになることが推奨されます。
おそらくは濃厚接触者の方にコロナウイルス感染確定の方がおられない限りはPCR検査の対象とはなり得ないでしょう。症状があれば市販の総合感冒薬をご使用になっても良いですが、発熱があるようでしたらお仕事は2~3週間程度は避けるべきです。
相談者様が感染していない場合、医療機関を何度も受診されることで本当にコロナウイルスに感染してしまうリスクがあります。感染を避けるためには可能な限りで自宅療養頂くことをお勧めいたします。今後は発熱や呼吸困難の症状が出現したときにはすぐに医療機関に受診されるようくれぐれもご注意下さい。

現時点では相談者様が既にコロナウイルスに感染している可能性も否定できません。先月のニュースでは味覚や嗅覚障害をきっかけに発見される例も報告がありました。今後も新たな症状での感染発見例の報告があるでしょう。
相談者様に理解して頂きたいことは、多くの感染者の方は感冒様症状が続いた後に数週間程度で抗体が体内に出来て自然治癒します。重症化するのは高齢者や糖尿病などの慢性的な持病をお持ちの方に多いとされます。政府は医療機関を重症の患者さんを優先して治療に当てるため、軽症患者さんの治療方針は自宅療養もしくは宿泊所での待機が基本になっております。

自宅隔離については同居中のご家族がおられるのであれば自主的な隔離が必要です。普段の会話は2m以上離れるようにしましょう。また食卓を別にしたり、入浴は最後にされたりなど自宅隔離のマニュアルもございますので厚生労働省や国立国際医療センターのWEBをご確認下さい。
繰り返しにはなりますが、感染を避ける上で最も気を付けたいのは「不必要な場合は病院に行かないこと」です。現時点で最も感染の危険が高い場所は発熱した患者さんが多く訪れているクリニックや病院といえます。今後の経過で医療機関を受診されることになった場合には手洗いやマスクなど出来る範囲で構いませんので感染防御に努めて受診されるようお願い申し上げます。ご参考になれば幸いです。

推奨診療科と医療機関タイプ

内科 呼吸器内科

可能性のある病気

気管支炎

※この病名は、相談者から一方向的に送信された相談内容に基づき、回答者である医師があくまで「可能性がある」と感じた病気・疾患名であり、正式な診断ではありません。あなた自身の体調について気になる点がある場合、本サイトのコンテンツのみで判断せず、必ず医師の診察を受けて判断してください。

特に気をつけること:
参考とするWebサイト:

2件目の回答

自宅で安静にしていましょう

耳鼻いんこう科医師からの回答

いただいた内容の症状から考えると、急性上気道炎(いわゆるのどや気管支のかぜ)に伴う咳の症状と考えて矛盾しないように思います。がいそう(咳)のガイドラインによると、急性の上気道炎に伴う咳は3週間までが急性期とされています。つまり、概ね3週間程度続くことが普通ということです。この場合には、アストミンのような一般的なせきどめが効きにくいことも特徴としてあげられます。これからゴールデンウィークですので、適切な診断や処方が困難かと思います。しばらく経過をみてもよいかと思います。ゴールデンウィークが明けても改善がないなら、呼吸器内科を標榜している内科クリニックを受診して、よく診てもらうことをおすすめします。
新型コロナウィルス感染症については、連日テレビやインターネットニュース、新聞を含めて、さまざまな報道がなされています。また東京都や大阪府、その近郊府県に発令された緊急事態宣言は、先日日本全国にひろがって発令されました。外出禁止や休業要請なども多く日常の生活が制限されていることもあり、さぞご心配なこととお察しいたします。いただいた内容の症状からは、新型コロナウィルス感染症を強く疑うものではありません。しかし、新型コロナウィルス感染症には、特徴的な症状があまりなく、急性上気道炎との鑑別は困難とされています。最近は、クリニックや病院を含む多くの医療機関で、新型コロナウィルス感染症に対する院内感染に細心の注意を払っています。そのため、咳や微熱などの症状を含む、急性上気道炎の症状がある患者さんの受診について、とてもナーバスになっている医療機関もあると聞いています。お目当ての医療機関がありましたら、事前に電話で連絡をいれて、受診について相談しておくとスムーズかと思います。
以下をご参考までにご覧下さい。
新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安について(R02.3.22-厚生労働省)
新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)(R02.04.08-厚生労働省)

推奨診療科と医療機関タイプ

呼吸器内科

可能性のある病気

※この病名は、相談者から一方向的に送信された相談内容に基づき、回答者である医師があくまで「可能性がある」と感じた病気・疾患名であり、正式な診断ではありません。あなた自身の体調について気になる点がある場合、本サイトのコンテンツのみで判断せず、必ず医師の診察を受けて判断してください。

特に気をつけること:
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