「残業する」は嘘だった…夫を信用できない妻の本音と信頼回復の方法

夫婦・結婚生活 | 2024年12月4日

ある日、夫の様子がいつもと違う。 どこか不自然な様子の夫に、つい疑いの目を向けてしまう—。 そんな経験をされている方、実は少なくないのではないでしょうか。 一度裏切られた経験があればなおさら、その後はどうしても「信じられない」という気持ちを拭い去れなくなってしまいます。 今回は、「夫婦の信頼関係」について、少しだけ立ち止まって考えてみましょう。 あなたが今日から実践できる具体的なアドバイスや、夫婦関係を見直すためのヒントが見つかるはずです。

目次

  1. 夫を信用できなくなるとき
  2. 体験談:信頼を失った夫婦の現実
  3. 夫の行動の裏側を読み解く
  4. 信頼回復への道のり
  5. まとめ

夫を信用できなくなるとき

夫婦の信頼関係って、結構デリケートなものですよね。 では、どんな時に妻のこころに「夫への不信感」が芽生えるのでしょうか。

小さな嘘の積み重ね

「今日は残業」と言って帰りが遅い。
スマホの画面をこそこそ隠す。
些細な買い物でもレシートを見せたがらない—。

最初は小さな違和感から始まることが多いものです。
その違和感が、やがて大きな不信感となって私たちの心を蝕んでいきます。
ある日、ふと気づくと、夫の言動のすべてを疑うようになっている自分がいる。
そんな経験をした方も少なくないでしょう。
小さな嘘が積み重なると、それは雪だるま式に大きくなり、やがて夫婦関係全体を覆い尽くしてしまうのです。

お金をめぐる不信感

家計の透明性は、夫婦関係の要。
ところが、クレジットカードの明細を隠したり、収入を過少申告したり、借金を隠したりする夫。
これほど信頼関係を損なうことはありません。

特に借金は深刻です。
借金が発覚し、完済したと思っていたのに、また新たな借金が見つかる—。
そんな経験をした方もいらっしゃるでしょう。
お金の問題は、単なる数字の話ではありません。
家族の未来や安全を脅かす、極めて重大な問題なのです。

約束破りの常習犯

「もう二度としない」「必ず改善する」。
私たちは何度、この言葉を聞いてきたことでしょう。
でも結局は同じことの繰り返し。
約束を守れない夫に、どうやって信頼を寄せればいいのでしょうか。

約束を破られ続けると、自然と夫の言葉そのものを疑うようになってしまいます。
それは決して、あなたが疑り深い性格だからではありません。
信頼は日々の積み重ねで築かれるもの。
その積み重ねが崩されれば、夫婦の絆も揺らいでしまうのです。

体験談:信頼を失った夫婦の現実

ここで医師のもとに寄せられた、特に印象的な二つの相談事例をご紹介しましょう。
これらの事例は、多くの方が直面している問題を如実に表しています。

パチンコ依存と嘘癖のある旦那
結婚する時に、子供が5歳を迎えるまではパチンコ禁止。嘘をつかない。約束を守る。
という条件での結婚です。
しかし直ぐに嘘をつくのです。
小さなものから大きなものまで。
妊娠し入院している私に内緒で休職をしていました。
FXのために、方々から計200万を内緒で借金していました。
今は4つ目の職場ですが、朝早くに出て行き日付けを回る頃に帰宅をします。
ずっと残業だと言っていました。
しかし、この4年間残業は専ら嘘で、定時に退社しそこから閉店までパチンコに入り浸ってることを知りました。
まだ3歳という小さな子がいるのに帰ってこないんです。
毎日5〜6時間パチンコを打っていたのです。
もう嘘はついていない、パチンコなんてやっていない、と、何年も上手く嘘をつかれていました。
どうしたら夫をパチンコから少しでも離し、子育てをしてくれるのでしょうか。
嘘を止められない、隠し事ばかりをする、約束を守れない、時間を守れない。
もう旦那のことが信用できません。 (女性|20代) 相談の詳細はこちら
旦那のギャンブル依存と虚言癖:パチンコに乗っ取られています

この相談に対する医師の回答
はじめまして。ご主人のこと、ご心配なことと存じます。
ご記載の症状からはギャンブル依存症の可能性があります。
保険適応で治療してもらえる医療機関があります。
まずは奥様だけでも相談してはどうでしょうか。
ネットで検索できます。
ただし薬物療法ではなく(ギャンブル依存症に効果のある薬剤はありません)心理療法、精神療法になります。
医療機関ではなく施設もあります。
ギャンブル依存症対策のカウンセリングでもいいかもしれません。
重症の場合は医療機関への入院や回復支援センターに入所になります。 (回答医師:内科)

旦那の嘘つきは病気?
旦那との信頼関係に悩んでいます。
とにかく嘘が多く、最も気になるのは、借金に関する嘘です。
70万円の借金が発覚し、完済したと思っていたのですが、その後また借金があることが分かりました。
その他にも、ついても仕方ないような嘘が多く、指摘すると言い訳ばかりで話し合いが難しくなります。
ただの本人の性格なのか、あるいは何か心の病気なのか。
もし病気なのであれば本人は病院に行くことを承諾しているので、病院へかかる必要性があるか教えて頂けると幸いです。 (女性|20代) 相談の詳細はこちら
旦那の嘘つきは病院で治るでしょうか

この相談に対する医師の回答
嘘は確かに嘘ですが、言いたくないために言い訳をしているだけです。
これはもう本人の性癖というしかありません。
これからは、本人が言ったことをその都度裏を取るしかありません。
精神病で虚言症候群がありますが、それとは全く異なるものです。 (回答医師:小児科)

ここでの嘘には二つのパターンがありました。
一つは、ギャンブル依存症のように専門家の治療が必要なケース。
もう一つは、残念ながら「性格」という言葉で片付けられてしまうもの。
どちらにしても一人で抱え込まずに、まずは専門家に相談してみるのがよさそうです。

夫の行動の裏側を読み解く

夫の嘘や約束違反の背景には、実はさまざまな理由が隠されています。
「単なる性格の問題」で片付けてしまうのは簡単ですが、その奥には、もう少し複雑な心の動きがあるようです。

依存症という病

ギャンブル依存症は、本人の意志の力だけでは克服が難しい病気です。
パチンコやFXにのめり込む背景には、現実逃避や快感追求という心理が潜んでいます。
依存症の人は、ギャンブルをしている間だけ現実の問題から逃れられると感じます。
借金や家庭の問題、仕事のストレスなど、様々な悩みを忘れられる「逃げ場」として、ギャンブルに没頭するのです。

また、ギャンブルによる興奮や勝利の喜びが、脳内の「報酬系」を刺激します。
この快感を求めて、繰り返しギャンブルに手を出してしまうのです。
そして、負けを取り戻そうとして更にのめり込む—。
この悪循環が、依存症を深刻化させていきます。

嘘をつくときの心理

嘘には必ず理由があります。
責められることへの恐れ、自尊心を守りたい気持ち、現実から目を背けたい願望—。
これらの感情が複雑に絡み合って、嘘という行動を生み出しています。
例えば、パチンコに行っていたことを隠す夫の心理を考えてみましょう。
「妻に知られたら怒られる」「自分はダメな人間だと思われたくない」「現実の問題に向き合いたくない」。
こうした思いが、嘘をつくという選択につながっているのかもしれません。
また、一度嘘をつくと、その嘘を守るためにさらに嘘を重ねてしまう。
そんな悪循環に陥りやすいのも、嘘の特徴です。

その他の心理的要因

その他の主な要因として、以下のようなものも考えられます。
自信のなさと承認欲求:

  • 自分を認められない気持ちが、嘘による自己防衛を引き起こす
  • 見栄を張る行動につながりやすい
責任回避の傾向:
  • 重要な決定や責任ある立場を避けようとする
  • 過去の失敗体験やプレッシャーが原因となることも
精神的な問題の可能性:
  • うつ病や不安障害との関連
  • 「性格」と思われる行動も、適切な治療やサポートが必要かも

信頼回復への道のりく

「夫婦の信頼関係を立て直す」なんて、重たいテーマですよね。
でも、少し肩の力を抜いて、私たちの目線で具体的に考えてみましょう。

専門家という頼もしい味方

夫婦の信頼関係の問題、特にギャンブル依存の可能性がある場合は、専門家の助けを借りることをためらわないでください。 保険適用の医療機関や専門のカウンセリング施設など、状況に応じて選べる場所がたくさんあります。
まずは奥様おひとりでも相談に行くことから始めてみましょう。
一人で抱え込まず、早めに専門家に相談することが、解決への第一歩となるはずです。

お金の管理を見直す

お金の問題って、ちょっとしたコツで少しずつ信頼を取り戻すことができるものなんです。

  • 収入はすべて共同口座に入れ、そこから生活費を管理する
  • クレジットカードの利用明細を毎月一緒に確認する
  • 大きな出費は必ず相談してから行う
  • 家計簿アプリを使って、リアルタイムで支出を共有する
これらの方法は、単にお金の管理を改善するだけでなく、夫婦間のコミュニケーションを促進する効果もあります。

コミュニケーションの再構築

「なぜ嘘をつくの?」ではなく、「どうしたら正直に話せる関係になれる?」という視点で対話を始めてみましょう。
具体的には、以下のようなアプローチが効果的です。

  • 「私メッセージ」を使う:
    「あなたは嘘つきだ」ではなく、「嘘をつかれると、とても悲しい気持ちになる」と自分の感情を伝える
  • アクティブリスニングを心がける:
    相手の話を遮らず、しっかりと聞く。そして、聞いた内容を自分の言葉で要約して確認する
  • 定期的な「夫婦会議」を設ける:
    週に一度など、定期的に二人で話し合う時間を作る
  • 「謝罪」と「許し」の練習をする:
    小さなことでも、互いに謝罪と許しの言葉を交わす習慣をつける
これらの方法を通じて、少しずつ信頼関係を再構築していくことができるでしょう。

まとめ

夫への不信感に苦しむ毎日は、確かに辛いものです。
でも、同じような悩みを抱え、それを乗り越えた女性たちがたくさんいます。
一朝一夕には解決しない問題かもしれませんが、小さな一歩から始めてみませんか?
諦めずに少しずつ前に進んでいけば、必ず光は見えてくるはずです。

そして何より、自分を大切にすることを忘れないでください。
これは決して利己的なことではなく、健全な夫婦関係を築くための大切な土台なのです。
より良い夫婦関係は、必ず築けます。
あなたの勇気と忍耐が、より良い未来につながりますように。

カテゴリ一覧